【No.11】足首の捻挫を早く治すためには

学生や大人はもちろん足首の捻挫は一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
『足首の捻挫』と聞くと中には捻挫を軽視して放置する人も中にはいます。
しかし、捻挫を放置したことが原因で歩き方が変わり膝や股関節、腰に影響を及ぼすこともあります。
そこで今回は、捻挫した時にどのような処置をすればいいのかご紹介していきます!(^^)!
捻挫の程度と治療期間
足首の捻挫はスポーツをする上でとても多い捻挫の一つです。
スポーツに復帰する為には正しい処置と安静が必要になります。
捻挫には3つの損傷度合に分かれ、『軽度』、『中度』、『重度』 があります。
損傷度合が酷ければ治療期間もそれだけ長くなってきます。
Ⅰ度(軽度)
靭帯が伸びた状態です。
治療期間・・・1週間~2週間
主な症状・・・歩行痛、圧痛、足首を伸ばすと痛いなど
Ⅱ度(中度)
靭帯が少し切れた状態です。
治療期間・・・2週間~1か月
主な症状・・・Ⅰ度の症状+腫れと熱感
Ⅲ度(重度)
靭帯が完全に断裂した状態です。
治療期間・・・1か月~2か月
主な症状・・・Ⅰ、Ⅱ度の症状+強い内出血
捻挫の処置
捻挫を起こした時、まずは安静にして氷で痛めた部分を冷やします。
そして動かないように固定して心臓より高い位置に持ち上げる。
これはRICE処置(ライス処置)と呼ばれるものでこれをすることで治る期間が短縮できます!
Rest=安静
無理をして靭帯がもっと伸びたり、切れたりすることがあります。
痛めた部分が酷くならないように安静にすることが重要になってきます。
Ice=冷却
炎症や痛みを抑えるために氷などで冷やしていきます。
凍傷が起こらないようタオルか何かで介して冷やしてください。
Compression=圧迫
足首が動かないよう固定します。
包帯やテーピングで圧迫をすることで腫れを抑えることができます。
固定の際はキツくしすぎると血流の流れを止めてしまう場合もあるので注意が必要です。
Elevation=拳上
足首を心臓より高くすることにより足首の内出血が溜まらず腫れが出にくくなります。
上記のRICE処置により内出血や腫れを最低限に抑えることができる為捻挫をした時は最も重要な処置になります。
捻挫のその後
軽度(Ⅰ度)の捻挫であれば2日ほどRICE処置を行うと炎症や腫れが引いてきます。
ある程度痛みが引いてきたら今度は組織を活性化させて靭帯や軟部組織を修復しないといけないため
痛めた部分を温めていきます。
温めると血流が良くなり細胞が活性化するため回復力も上がります!(^^)!
靭帯の修復には時間がかかり、歩いたり体重をかけたりすると痛みが残ります。
負荷がかかるのを避けるため数日はテーピングやサポーターの使用をおすすめします(^_^)
処置をしたが治らない場合は?
RICE処置をしても痛みや腫れが引かない。
捻挫をして数週間になるが痛みが引かない。など
捻挫の症状が続く場合があります。
その場合は足首の骨折の可能性がある為レントゲンなどの画像診断を受けられることをおすすめします。